「運用をつなげる」を言い直すと、「次列車接続」作業と「前列車接続」作業で1対1の組を作ることです。
そのためには、同じ駅・同じ番線・時刻順の三つの要素が鍵になります。
(1)同じ駅
・次列車接続と前列車接続の作業がある駅が、同じであることです。
・ただし、分岐駅設定・環状線設定が有効な場合は、分岐元・分岐先、起点駅・終点駅は同じ駅とみなします。分岐駅で、支線から来た列車が折り返し本線へ向かう、という場合も問題なく設定できます。
(2)同じ番線
・次列車接続と前列車接続の作業が行われる番線が、同じであることです。
・基本は、駅時刻設定による「発着番線」ですが、駅作業設定に「入換作業」がある場合はそれにより番線が決まります。
始発駅の前列車接続:駅作業の前作業内に「入換」がある場合は、そのうち最も上にある作業の入換番線が、前列車接続が行われる番線になります。
終着駅の次列車接続:駅作業の後作業内に「入換」がある場合は、そのうち最も下にある作業の入換番線が、次列車接続が行われる番線になります。
増結前作業の前列車接続:増結前作業内に「入換」がある場合は、そのうち最も上にある作業の入換番線が、前列車接続が行われる番線になります。ない場合は、増結作業が行われる番線が、前列車接続が行われる番線になります。増結作業が行われる番線も、「入換」の有無によってかわります。
解結後作業の次列車接続:解結後作業内に「入換」がある場合は、そのうち最も下にある作業の入換番線が、次列車接続が行われる番線になります。ない場合は、解結作業が行われる番線が、次列車接続が行われる番線になります。解結作業が行われる番線も、「入換」の有無によってかわります。
(3)時刻順
・次列車接続の終点時刻※と前列車接続の起点時刻※の間に、他の次/前列車接続作業が存在しないことです。
・終点時刻とは、「その列車の運行が終わる瞬間」という概念です。逆に、起点時刻とは、「その列車の運行が始まる瞬間」という概念です。それぞれ以下のように決まります。
◯終点時刻(列車の終着駅の場合)
1.次列車接続作業に「終点時刻」が設定されている場合は、それが終点時刻になります。
2.終着駅作業の中に、「入換」「増結」「解結」がある場合(除く解結後作業・増結前作業の中のもの)、そのうち最も下にあるものの、入換着時刻(空の場合は入換発時刻)、増結時刻、解結時刻が、終点時刻になります。
3. 1および2で時刻が見つからない場合、終着駅の着時刻が終点時刻になります。
◯起点時刻(列車の始発駅の場合)
1.前列車接続作業に「起点時刻」が設定されている場合は、それが起点時刻になります。
2.始発駅作業の中に、「入換」「増結」「解結」がある場合(除く解結後作業・増結前作業の中のもの)、そのうち最も上にあるものの、入換発時刻、増結時刻、解結時刻が、起点時刻になります。
3. 1および2で時刻が見つからない場合、始発駅の発時刻が起点時刻になります。
◯終点時刻(解結後作業の場合)
1.次列車接続作業に「終点時刻」が設定されている場合は、それが終点時刻になります。
2.解結後作業の中に、「入換」「増結」「解結」がある場合、そのうち最も下にあるものの、入換着時刻(空の場合は入換発時刻)、増結時刻、解結時刻が、終点時刻になります。
3. 1および2で時刻が見つからない場合、解結後作業の親である解結作業の解結時刻が終点時刻になります。(駅作業設定のリストで、解結後作業の頭の番号が、0.0,0.1,...の場合は、0の番号を持つ作業)
◯起点時刻(増結前作業の場合)
1.前列車接続作業に「起点時刻」が設定されている場合は、それが起点時刻になります。
2.増結前作業の中に、「入換」「増結」「解結」がある場合、そのうち最も上にあるものの、入換発時刻、増結時刻、解結時刻が、起点時刻になります。
3. 1および2で時刻が見つからない場合、増結前作業の親である増結作業の増結時刻が起点時刻になります。
・上記のように決まった終点時刻と起点時刻が、同一(秒単位まで)の場合は、その2作業以外に、同駅・同番線・同時刻の前/次列車接続がない場合、この二つの作業が組となり、運用がつながります。
・終点時刻と起点時刻が異なる場合、終点時刻から起点時刻までの間(終点時刻または起点時刻と一致する場合含む)に、他の同駅・同番線の前/次列車接続がない場合、この二つの作業が組となり、運用がつながります。ただし、路線ファイルのプロパティで「ダイヤグラム起点時刻を挟んで運用を接続する」が無効になっている場合は、終点時刻から起点時刻までの間(起点時刻と一致する場合含む)にダイヤグラム起点時刻が無いことが運用がつながる条件になります。
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