今回は、A-b-C/D-e-C-f-Gという路線で、A-C-GとD-C-Gを走る列車が、C-G間で2編成併結して運転する。という運行体系を例とします。
なお、分割/併合を利用する場合は増解結同様に、運用機能を「通常モード」にして、運用番号を指定する必要があります。
1.併結する列車の作り方
手順1 主列車と併結列車を決める
・主列車とは、併結される側の列車のことです。時刻表において、始発駅から終着駅までの全区間の時刻を設定します。併結作業も主列車に設定します。
・併結列車は、主列車に併結する側の列車のことです。時刻表において、始発駅から併結駅までのみ作成します。
・考え方としては、併結区間での列車番号を、単独区間でも使用する側を主列車とするのが基本です。
・今回は、A-C-Gを主列車、D-C(-G)を併結列車とします。
手順2 主列車・併結列車をそれぞれ作成します。
・上記の通り、主列車は、A-C-G間を全て作成し、併結列車はD-C間のみ作成します。
手順3 主列車・併結列車それぞれの始発駅作業・運用番号を設定する。
・出区/路線外始発/前列車接続などを設定して、始発駅出発時点で運用番号を持つようにしてください。
手順4 主列車のC駅(併結駅)の駅作業設定を開き、駅作業を追加、作業種類を「増結」にして、各パラメータの設定を行う。
・駅作業を追加する場合、基本的には、前作業と後作業のどちらでも構いません。ただし、今回の例のように併結駅が分岐駅の場合は、注意が必要となります。時刻表における併結駅着時刻の位置が、主編成と併結編成で異なり(主編成と併結編成が別々の方面から運転される場合)、併結編成の方が下にある場合は、増結作業を「後作業」に設定する必要があります。今回の例の場合、主列車が上に、併結列車が下になるのでこれに当てはまります、従って増結作業を後作業に配置します。
・駅作業を追加する前に、予め駅の設定から、「前後作業欄」と「増結前・解結後作業欄」の表示を有効にしておくと、時刻表画面での確認が容易になります。
・「増結位置」:併結列車を、主列車の前と後ろのどちらに増結するかを指定します。なお、この場合の前後は、物理的な位置ではなく、運用番号の順番という意味合いです。
・「増結時刻」:ダイヤグラムにおける、増結記号(●)の描写位置を決めるほか、増結編成の起点時刻(チュートリアル4参照)を定めるための基準となります。このパラメータを未入力の状態で駅作業設定を完了すると、着発時刻等を基に自動的に指定されます。
手順5 増結作業に付帯する、増結前作業を設定する。
・主列車に増結作業を追加すると、自動的に増結編成の「前列車接続」作業も追加されますが、これを設定します。
・今回の場合、前列車接続のままですが、必要な場合は「起点時刻」を設定してください。
・また、必要に応じて、「入換」作業を追加してください。
手順6 併結列車の終着駅作業を「次列車接続」作業にし、各パラメータの設定を行います。
・「次列車接続タイプ」:このパラメータを、「別列車」以外にする必要があります。大抵の場合、併結列車は併結駅で列車番号が変わる(主列車のものになる)ので、「列車情報変更」を用いることになります。種別も変わる場合は、「種別変更」を利用してください。
・「終点時刻」:基本的には不要です。
最後に、併結列車の次列車接続から、主列車の増結前作業の前列車接続へ、運用がつながっているかを確認してください。(時刻と番線)
これで、併結を行う列車ができました。カスタマイズ時刻表を開くと、併結列車が主列車の左側に表示され、併結駅に「↳」が表示されます。
2.分割する列車の作り方
手順1 主列車と分割列車を決める
・主列車とは、分割する側の列車のことです。時刻表において、始発駅から終着駅までの全区間の時刻を設定します。分割作業も主列車に設定します。
・分割列車は、主列車から分割される側の列車のことです。時刻表において、分割駅から終着までのみ作成します。
・今回は、G-C-Aを主列車、(G-)C-Dを分割列車とします。
手順2 主列車・分割列車をそれぞれ作成します。
・上記の通り、主列車は、G-C-A間を全て作成し、分割列車はC-D間のみ作成します。
手順3 主列車の始発駅作業・運用番号を設定する。
・出区/路線外始発/前列車接続などを設定して、始発駅出発時点で2編成以上が併結した運用番号を持つようにしてください。
手順4 主列車のC駅(分割駅)の駅作業設定を開き、駅作業を追加、作業種類を「解結」にして、各パラメータの設定を行う。
・駅作業を追加する場合、基本的には、前作業と後作業のどちらでも構いません。ただし、今回の例のように分割駅が分岐駅の場合は、注意が必要となります。時刻表における分割駅発時刻の位置が、主編成と分割編成で異なり(主編成と分割編成が別々の方面へ運転する場合)、分割編成の方が上にある場合は、解結作業を「前作業」に設定する必要があります。今回の例の場合、主列車が下に、分割編成が上になるのでこれに当てはまります、従って解結作業を前作業に配置します。
・駅作業を追加する前に、予め駅の設定から、「前後作業欄」と「増結前・解結後作業欄」の表示を有効にしておくと、時刻表画面での確認が容易になります。
・「解結位置」&「編成数」:分割列車が、編成の前方と後方いずれに位置しているのかを指定します。また、解結する編成数を指定します。
・「解結時刻」:ダイヤグラムにおける、解結記号(▲)の描写位置を決めるほか、解結編成の終点時刻(チュートリアル4参照)を定めるための基準となります。このパラメータを未入力の状態で駅作業設定を完了すると、着発時刻等を基に自動的に指定されます。
手順5 解結作業に付帯する、解結後作業を設定する。
・主列車に解結作業を追加すると、自動的に解結編成の「次列車接続」作業も追加されますが、これを設定します。
・「次列車接続タイプ」:このパラメータを、「別列車」以外にする必要があります。大抵の場合、併結列車は併結駅から先で別の列車番号になるので、「列車情報変更」を用いることになります。種別も変わる場合は、「種別変更」を利用してください。
・「終点時刻」:基本的には不要ですが、必要な場合は「終点時刻」を設定してください。
・また、必要に応じて、「入換」作業を追加してください。
手順6 分割列車の始発駅作業を「前列車接続」作業にし、必要に応じて各パラメータの設定を行います。
・「起点時刻」:基本的には不要です。
・「仮列車番号」:不要です。
最後に、主列車解結後作業の次列車接続から、分割列車の前列車接続へ、運用がつながっているかを確認してください。(時刻と番線)
これで、分割を行う列車ができました。カスタマイズ時刻表を開くと、分割列車が主列車の右側に表示され、分割駅に「↴」が表示されます。
この記事へのコメント
にゃあ
diagram_mania
可能です。2編成のうち、後に折り返す側の編成の「次列車接続」作業の「終点時刻」欄に、先に折り返す側の折り返し後の発車時刻よりも後の時刻を設定してください。
例えば、10:00終着、先の編成が10:10始発、後が10:20始発の場合、終点時刻に10:10以降(10:15等)を入力します。
これによって、折り返し元と折り返し先の編成が1対1で対応し、正しく折り返しできます。
終点時刻が必要なのは、チュートリアル4<「運用をつなげる」とは>の下の方の、
>・上記のように決まった終点時刻と起点時刻が、同一(秒単位まで)の場合は、
>その2作業以外に、同駅・同番線・同時刻の前/次列車接続がない場合、
>この二つの作業が組となり、運用がつながります。
に抵触するからです。ただ解結しただけだと、両方の編成の終点時刻が、解結作業に設定した解結時刻になるため、同駅・同番線・同時刻の次列車接続が二つ重なり、そこから先に運用がつながらなくなります。
ひがかみ
(例) 編成①と②が路線外のB駅で分割併合を行い、編成①が路線外のC駅に、編成②が路線外のD駅に向かう。(あるいはその逆)
diagram_mania
路線外での分割/併合を厳密に設定することは無理です。
可能なのは、路線内(データ上)の終着駅で分割(解結)を行い、主編成・解結編成共に路線外終着にすることまでです。
この場合、カスタマイズ時刻表・駅時刻表では、両方の行き先が表示されますが、ダイヤグラムでは解結マーク(▲)がデータ上の終着駅に表示されます。
NT
始発駅から解結する駅までで打ち込んで、終着駅の方を打たずにやると設定できますが、そうなると当駅どまりになってしまい、解結される列車にもダイヤで反映されません。
この場合はどうすればよろしいでしょうか。
diagram_mania
途中駅の駅作業設定は、その駅にカーソルを合わせて、Alt+Enterで開けますが、もし開けない場合は、着時刻・発時刻が設定されているか確認ください。
それでも開けない場合は、スクリーンショットを送っていただければ原因を調査します。