デルタ線から次の3本の路線が伸びていると仮定します。
路線1 A-b-X
路線2 C-d-Y
路線3 E-f-Z
X,Y,Zの3駅が、デルタ線の頂点を構成します。
手順1「路線特性を踏まえて、路線の並べ方を考える」
デルタ線には、3つの列車系統があります。上記例だと、A-X-Y-C、A-X-Z-E、C-Y-Z-Eの3パターンです。
このうちの一つの系統は、途中でダイヤ設定上の下り・上りが切り替わることとなります。
なので、直通列車が多い2系統(主要2系統)を、上下が切り替わらない系統に、少ない残り1系統(サブ系統)を、上下が切り替わる系統とします。
ここでは、C-Y-Z-Eをサブ系統とします。
次に、サブ系統の切り替え駅を、YとZのどちらにするかを決めます。
これは、C-Y-ZとY-Z-Eを走る列車本数(Y駅とZ駅をそれぞれ跨いで運転する本数)が少ない方を、切り替え駅にすると良いですが、本数が同等な場合(YやZを始終着とする列車が無いような場合)は、どちらでも構いません。
ここでは、Y駅を切り替え駅とします。
手順2「駅を追加していく」
上記で決めた路線構成だと、次のように駅を並べることになります。
(1)主要2系統のうち、切り替え駅を含む方の系統をまず並べる。→A-b-X-Y-d-C (路線1から路線2)
(2)主要2系統のもう片方のうち、デルタ部を並べる。→X-Z
(3)サブ系統のうち、(1)に含まれない部分を、切り替え駅から順に並べる。→Y-Z-f-E (路線3)
まとめると、A-b-X-Y-d-C/X-Z/Y-Z-f-Eとなります。X,Y,Zが2つずつあるので、以下、A-b-X1-Y1-d-C/X2-Z1/Y2-Z2-f-Eと呼びます。
この並べ方は、デルタ線を下図のように解釈した形になります。
次に、駅の設定を行います。
まず、X1駅とY1駅、Z2駅を全て、駅時刻形式「発着」・駅規模「主要駅」にします。
次に、X2駅を、「上り着時刻」「主要駅」にしてから、「この駅を分岐駅にする」設定を有効にし、分岐元の駅をX1駅にします。
続いて、Z1駅を、「下り着時刻」「主要駅」にしてから、「この駅を分岐駅にする」設定を有効にし、分岐元の駅をZ2駅にします。
最後に、Y2駅を、「上り着時刻」「主要駅」にしてから、「この駅を分岐駅にする」設定を有効にし、分岐元の駅をY1駅にした上で、「分岐駅・環状線の接続方向を反転させる」設定(以下反転駅設定)を有効にします。
この反転駅設定の役割は、ダイヤグラムの在線表において、分岐駅の接続方向を逆にする、というものです。
この設定が無効な場合は、Y-Zの区間から直進するのがX方面になりますが、有効な場合は、C方面に直進するように表示されます。
これで、デルタ線に関する設定は終了です。後は必要に応じて、その他の駅の設定を行ってください。
なお、今回は主要2系統の共通部分を路線上部に持ってきましたが、丸ごと逆さまにしても問題ありません。
関連
分岐駅設定・環状線設定
反転駅設定と使用例
この記事へのコメント
つーとっきょ
diagram_mania
A→X→Z(ここまで2編成併結)、a編成がZ→X→A、b編成がZ→Y→C、という感じでよろしいでしょうか。
この場合、A→X→Z列車の終着Z1駅に解結作業を設定すれば大丈夫です。
ただし、a編成、b編成ともに、ホームから直接折り返す場合は、後に折り返す側の編成の「次列車接続」作業の「終点時刻」欄に、先に折り返す側の折り返し後の発車時刻よりも後の時刻を設定してください。
例えば、10:00終着、先の編成が10:10始発、後が10:20始発の場合、終点時刻に10:10以降(10:15等)を入力します。
これによって、折り返し元と折り返し先の編成が1対1で対応し、正しく折り返しできます。
終点時刻が必要なのは、チュートリアル4<「運用をつなげる」とは>の下の方の、
>・上記のように決まった終点時刻と起点時刻が、同一(秒単位まで)の場合は、
>その2作業以外に、同駅・同番線・同時刻の前/次列車接続がない場合、
>この二つの作業が組となり、運用がつながります。
に抵触するからです。ただ解結しただけだと、両方の編成の終点時刻が、解結作業に設定した解結時刻になるため、同駅・同番線・同時刻の次列車接続が二つ重なり、そこから先に運用がつながらなくなります。