交差支障チェックルール設定の手引き

[Ver2.06~]
ここでは、交差支障チェックルールを設定するために、交差や時隔について紹介します。
交差支障チェックルールの中でポイントとなるのが、出発時刻/到着時刻の設定です。前動作と後動作を合わせて、4通りの組み合わせがありますが、それぞれについてどのような使い方をするか説明します。
(1)出発時刻→出発時刻(発→発)
このパターンをさらに二種類に分けると(A)同一番線から発車する二列車 (B)異なる番線から発車する二列車の二つになります。
(A)の場合は、基本的には駅時刻形式が発時刻の駅で用います。「○○線は最小x分xx秒間隔で運行」といったものを時隔に当てはめればよいです。ただし、発着駅などでは後述の発→着を用いる方が、より正確なチェックとなります。特殊なケースとして、分割した列車が同じホームから連続して発車する場合にも用いることができます。
(B)の場合は、待避駅で優等列車が発車後に各駅停車が発車するケース(このケースを特に「開通時隔」と呼ぶ)や、駅出発後に平面交差がある場合などに用います。
2.06CrossingCheckRuleOp-1.png
(2)到着時刻→到着時刻(着→着)
このパターンについては(A)同一番線に到着する二列車 (B)、異なる番線に到着する二列車、の二つが考えられます。
(A)の場合に該当するケースは限られますが、発→発の分割の逆で、併合する二列車が同一番線に連続して到着する場合に用いることができます。
(B)の場合は発→発の逆で、待避駅に各停が到着後に優等が到着する場合(追い込み時隔)や、駅の手前側に平面交差がある場合などに用います。
2.06CrossingCheckRuleOp-2.png
(3)出発時刻→到着時刻(発→着)
このパターンについては(A)ある番線から発車した列車と、同じ番線に到着する列車の組 (B)ある番線から発車した列車と、異なる番線に到着する列車の組、の二つが考えられます。
(A)の場合は、同一方向の列車が続行している場合の前列車の発車後に次列車が到着する場合(続行時隔)や、折り返し駅で前列車が出発後に空いた番線に終着列車が到着するような場合(「交差支障時隔」)です。
(B)の場合は、複数の番線がある折り返し駅で先に発車する列車と後から到着する列車の進路が交差する場合(交差支障時隔)です。
2.06CrossingCheckRuleOp-3.png
(4)到着時刻→出発時刻(着→発)
このパターンについては(A)ある番線に到着した列車と、同じ番線から発車する列車の組 (B)ある番線に到着した列車と、異なる番線から発車する列車の組、の二つが考えられます。
(A)の場合は、すなわち停車時間となります。駅での客扱いの停車時間は、基準運転時分機能を使えばよいのでこの機能の出番は無いですが、列車の折り返しの場合に、折り返し時間をチェックするのに用いることができます。
(B)の場合は、発→着の(B)パターンの前動作と後動作を入れ替えた場合となり、先に空いている番線に列車が到着し、後から別の番線の列車が発車する場合(交差支障時隔)です。
2.06CrossingCheckRuleOp-4.png

この記事へのコメント

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    クッッッッソわかりやすい!!!!
    すみません、わかりやすすぎてコメントしてしまいました!!
    解説の作成ありがとうございます!!!!
    2022年02月13日 00:07