OuDiaSecondV2において、駅作業が設定できるのは、一定の条件を満たした駅に限られます。
条件については、大きく4つに分けられます。
(1)有効始発駅(2)有効終着駅(3)中間駅(4)中間駅(分岐)
(1)有効始発駅
有効始発駅には開始作業(出区等)が設定できますが、以下の条件が必要です。
1.駅扱いが停車または通過
2.発時刻が設定されている
3.一つ後の駅が停車または通過
4.1~3を満たした駅のうち、最も起点側にある。
上記4条件を満たした駅が、「有効始発駅」になります。
カスタマイズ時刻表においては、有効始発駅より起点側の列車描写は行いません。
(2)有効終着駅
有効終着駅には終了作業(入区等)が設定できますが、以下の条件が必要です。
1.駅扱いが停車または通過
2.着時刻が設定されている
3.一つ前の駅が停車または通過
4.1~3を満たした駅のうち、最も終点側にある。
上記4条件を満たした駅が、「有効終着駅」になります。
カスタマイズ時刻表においては、有効終着駅より終点側の列車描写は行いません。
大事なのは、2.着時刻が設定されている という条件です。駅時刻形式が「発時刻」で、発時刻のみを入力して終着駅としても、有効終着駅としては認識されません。駅時刻ダイアログで着時刻を意図的に入力することでも、有効終着駅にすることは可能ですが、極力、駅時刻形式を「発着」等にして、着時刻の表示が見えるようにすることを推奨します。
(3)中間駅
中間駅は以下の条件を満たした場合、作業の設定が可能です。
1.有効始発駅と有効終着駅の間にある
2.駅扱いが停車または通過
3.着時刻と発時刻がともに設定されている
4.一つ前の駅および一つ後の駅がともに停車または通過
こちらも、着時刻がない場合は駅作業が設定できません。極力、駅時刻形式を「発着」等にして、着時刻の表示が見えるようにすることを推奨します。
(4)中間駅(分岐型)
以下の条件を満たした二つの駅の組に対しても、駅作業を設定することができます。
1.二つの駅がともに有効始発駅と有効終着駅の間にある
2.起点側の駅Aと終点側の駅Bが停車または通過
3.駅Aに着時刻が、駅Bに発時刻が設定されている
4.駅Aの一つ前の駅と駅Bの一つ後の駅が停車または通過
5.駅Aの一つ後の駅と駅Bの一つ前の駅が運行なし
6.駅Aと駅Bが、分岐駅設定または環状線設定により、同一駅扱いになっている
7.駅Aと駅Bの間に、停車または通過が連続している箇所がない。
条件が複雑ですが、分岐路線A-B1-C/B2-Dにおいて、AからDへ向かう列車のB1とB2の関係になります。
条件6については、直接分岐駅設定が行われているだけではなく、A-B1/C-B2-D/B3-EのようなX型路線におけるB1とB3も対象です。(B1・B3ともにB2に対して分岐駅設定を行っている)
条件7については、前述のX型路線において、AからEへ向かう列車で、B1とB3だけに時刻を設定するのではく、B2にも時刻を設定しているような場合でも、B1とB3に駅作業が設定できるということです。
分岐型の中間駅の場合、データ上では、前作業が起点側の駅に、後作業が終点側の駅に割り当てられます。ただし、駅作業ダイアログではまとめて編集ができます。
(例1)雑司が谷が通過になっているが発時刻がないので、有効始発駅が池袋になる。
(例2)中村橋~練馬高野台に時刻が設定されているが、発時刻のみなので、最後に着時刻がある練馬が有効終着駅になる。
(例3)着時刻と発時刻がある練馬駅は、中間駅として駅作業設定可能。
(例4)小竹向原Bと小竹向原Cは中間駅(分岐型)の条件を満たすので駅作業設定可能。
(例5)小竹向原Aと小竹向原Cの間にある、小竹向原Bが停車で時刻が設定されているが、停車または通過が連続しているわけではないので、小竹向原Bは無視して、小竹向原Aと小竹向原Cが中間駅(分岐型)として駅作業設定可能。
まとめると、駅作業そして運用機能をフル活用するためのポイントは、駅時刻形式を適切に設定するということです、始発・終着列車が存在する駅は極力発着にし、特に着時刻をの入力を忘れないようにすることです。
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