反転駅設定は、分岐駅・環状線設定と合わせて使います。
駅のダイアログで、分岐駅・環状線設定のいずれかが有効になっている場合、反転駅設定を有効にすることが可能です。
これを有効にすると、下図のように、
A-B-C/B'-D型の分岐路線だと、B'-DがB駅の起点側から分岐しているイメージになり、
A-B-C-A'の環状線だと、A'がA駅の終点側に合流しているイメージになります。
環状線については、大江戸線都庁前駅などに利用できます。
一方、分岐駅については、単独で利用する必要性はまずありません。
先述の例だと、D-B'/A-B-Cのような構成にすれば済むからです。
(わざわざh型にしないで、Y型にすれば済む)
分岐駅で反転駅設定を利用するのは、「デルタ線」を構築するときです。
上図のような京葉・武蔵野線を例にすると、東京⇔海浜幕張、東京⇔府中本町、海浜幕張⇔府中本町のどれか1ルートは、途中駅で下りと上りが切り替わることになります。
この切り替わる駅の在線表では通常、切り替わる列車は折り返しているように見えますが、反転駅機能が有効だと、折り返しではなく同一方向に進んでいるように見せられます。
具体的な設定例です。まず、デルタ線3ルートのうち、途中で上下が切り替わらない2ルートを決めます。
基本的には、直通列車が多い2ルートを選択すれば良いでしょう。
今回は、東京⇔海浜幕張(赤)、東京⇔府中本町(青)を選択します。
次に、残り1ルート(緑)の上下切り替え駅をデルタ線部のどちらの駅にするか(今回なら南船橋か西船橋か)を決めます。
今回は、南船橋から西船橋以遠へ直通する列車の方が、西船橋から南船橋以遠へ直通する列車よりも多いと見て、南船橋を緑ルートの上下切り替え駅とします。
ここまでによる路線イメージは下図左のようになりますが、ここで反転駅設定を用いると、下図右のようになります。
これに基づいて路線を作ると、下図のようになります。
上部に東京⇔海浜幕張を置き、その下に市川塩浜・南船橋⇔府中本町を設置します。 下部の市川塩浜と南船橋から、上部の両駅に向けて分岐駅設定を有効にしますが、そのうち、切り替え地点となる南船橋で反転駅設定を有効にしてください。
すると下図のようになります。
緑ルートの列車は、黒丸で囲った箇所で、従来なら折り返しになっていましたが、反転駅設定が有効な場合は、同じ方向に進んでいるように表示されます。
この記事へのコメント