路線ファイルのプロパティ内の、「運用機能」で運用機能の有効無効を設定します。
運用機能には、「通常モード」と「簡易モード」の二つのモードがあります。「簡易モード」は従来の軽量モードとは異なるので、注意してください。
「通常モード」は従来の軽量モードに相当します。
通常モードは、各列車の時刻・番線・駅作業を基に、出区・路線外始発列車から繋がる列車を自動的に導き、出区作業で設定された運用番号を、各列車に割り当てていくというものになっています。
増結・解結作業が含まれている場合は、それに応じて運用番号の割り当てが行われます。
以下、出区列車は路線外始発を、入区列車は路線外終着を含みます。
また、「下り⇔上りの折り返しで、運用番号を反転させる」設定は、列車接続時の運用番号割り当て動作を変更します。
複数編成が連結している場合、上記設定が無効なら、列車折り返し時に運用番号はそのまま割り当てます。
一方有効なら、下り⇔上りの折り返しの際に、運用番号の順番を入れ替えてから割り当てます。
[Ver2.05~]
「ダイヤグラム起点時刻を挟んで運用を接続する」を無効にすると、次列車接続作業の終点時刻と前列車接続の起点時刻の間にダイヤグラム起点時刻がある場合、そこで運用の接続を終了します。ただし、一つの列車の運行途中でダイヤグラム起点時刻を跨いだ場合は、以降も運用の接続が続きます。
運用機能が通常モード時は、以下のように変わります。
・時刻表ビューの2行目(列車番号の下)に、運用番号欄が表示され、運用番号が設定された列車は、ここに運用番号が表示されます。
[Ver2.05~]
運用番号欄の段数は、路線ファイルのプロパティで変更することができます。デフォルトは1段で最大5段まで設定できます。
・運用番号が割り当てられている列車の運用番号欄で右クリックすると、運用有効時専用メニューが表示されます。
・「出区列車に移動」その運用の出区列車に、フォーカスが移動します。出区列車の場合、このコマンドは使用できません。
・「前列車に移動」その列車の前につながる列車に、フォーカスが移動します。出区列車の場合、このコマンドは使用できません。
・「次列車に移動」その列車の後につながる列車に、フォーカスが移動します。その列車が入区列車の場合、後につながる列車が見つからなかった場合は、このコマンドは使用できません。
・「入区列車に移動」その運用の入区列車に、フォーカスが移動します。なお、入区以外で運用が途切れていても、最後の列車に移動します
上記移動動作について、その列車に複数の運用番号が割り当てられているときは、先頭の運用番号をもとに移動を行います。
・「運用表を開く」その運用の運用表ビューを開きます。詳しくは<運用表>をご覧ください。
運用表は、運用番号欄でEnterを押す、もしくはダブルクリックでも開くことができます。複数の運用番号が割り当てられている場合、全ての運用番号に対応する運用表を開きます。
「運用表を開く」は運用番号欄以外でも使用できます。"カーソルがある駅を出発する時点"の運用番号の運用表を開きます。つまり、増解結が設定された列車は、カーソル位置で開く運用表が異なるということです。
・各駅の設定で、カスタマイズ時刻表の種別変更向け運用番号欄設定が有効になっている場合、カスタマイズ時刻表に限り、運用番号欄が追加されます。
[Ver2.05~]
この種別変更向け運用番号欄も、最大5段まで段数が設定できます。
・ダイヤグラムビューでは、運用が繋がっている列車が線で結ばれます。
・在線表表示駅では、従来、作業なしの場合発着番線、入換の場合入換番線で、1分長の横太線が引かれていましたが、運用が繋がっていると、この横線同士が繋がることになります。また、この横線の上に、運用番号が表記されます。
・在線表非表示駅では、列車線同士を円弧で結びます。この円弧の上下に、運用番号が表記されます。ただし、2本の列車が種別変更の関係にある場合は除きます。
・出区の○印及び入区の△印の横に、運用番号が表記されます。また、在線表非表示駅でも、○印・△印・運用番号を表記します。
・路線外発着を示す斜め線の横に、駅名ダイヤグラム略称に加え、運用番号が表示されます。在線表非表示駅では、路線ファイルのプロパティの「路線外発着列車の表示形式」に基づき、文字情報が変わります。
簡易モードは、通常モードと次のような違いがあります。
・運用番号の割り当てを行いません。
・時刻表で運用番号欄(種別変更向け含む)を表示しません。
・ダイヤグラムで運用番号を表示しません。
時刻表ビューの[表示]およびツールバーに「運用更新を一時停止する」ボタンがあります。
運用機能は、列車の編集が行われるたびに、運用の再探索が行われます。PC環境・及び路線の規模によっては処理時間がかかります。なので、一時的に更新を止めることで、処理待ちを無くすことができます。
この機能の有効・無効は、時刻表ビューの下りと上り・ダイヤ別で独立しています。
また、機能が有効状態の間は、[表示]から「運用手動更新」を実行もしくは[F5キー]を押すと、運用が更新されます。
「運用更新を一時停止する」が有効の場合は、対応するダイヤグラムビュー、運用表ビューも一部更新が停止します。
「運用更新を一時停止する」を再度押すと、一時停止が解除され、運用の更新が行われます。
この記事へのコメント
わーわ
お忙しいとは思いますが、お返事頂けたらと思います。
diagram_mania
V2では、始発駅には発時刻が、終着駅には着時刻が必須となっています。終着駅に着時刻が設定されていない場合は、さかのぼって着時刻がある駅を探し、その駅を終着駅とみなすようになっています。ただし、終着駅が見つからない場合は、運用探索から除外する処理になっています。
したがって、運用機能を利用する場合は、終着駅に着時刻を設定してください。
AP運用作成中
列車Aが終着駅Xに到着したのち、AはX駅の引上げ線に引上げたのちX駅に入線して出発する場合、どのように設定したらよろしいでしょうか?(終着駅到着番線と入線した番線は変わっています)
diagram_mania
列車Aの終着駅の後作業に、(到着番線から)引き上げ線への入換作業を追加してください(次列車接続はそのまま)
そして、折り返し後の列車の始発駅Xの前作業に、引き上げ線からの入換作業を追加してください(前列車接続はそのまま)
あらかじめ、X駅の設定で、作業欄を表示するように設定するとわかりやすいです。
(列車Aが下りなら下り後/上り前作業、上りなら下り前/上り後作業)
なお、折り返し前提で書きましたが、二つの列車が同一方向でも基本は同じです。
AP運用作成中