列車の始発駅及び終着駅では始発・終着駅作業を設定することができます。
必須ではありませんが、凝ったダイヤを作りたい場合は設定してみてください。
作業には「作業なし」「入換」「入出区」「路線外発着」の4種類があり、デフォルトは作業なしです。
○作業なし 入換などを何も行いません。始終着駅でホームで直接折り返しを行うような場合に用います。
○入換 始終着駅で、発着番線と別の番線に1回だけ入換を行います。
ホーム→引上げ線→ホームといった折り返し作業を行う場合はこれを用います。
○入出区 一連の運用の始まりとなる列車の始発駅及び終わりとなる列車の終着駅で用います。
出区といっても、①夜間ホーム留置して、翌朝そのまま運用開始。
②引上げ線で留置され、入換をしてから運用開始。
③車両基地からホームに出区してから運用開始。と、様々なパターンが考えられますが、
ここでは、全て一纏めにして、出区として扱うことにします。
○路線外発着 路線に含まれない駅を始発・終着とする列車に用います。
運用機能上では、入出区に準ずる扱いになります。

設定は、駅時刻ダイアログの「始発・終着駅作業」囲みから、「作業なし」「入換」「入出区」「路線外発着」のいずれかを選びます。
作業なしの場合は他に設定する項目はありません。

入換の場合、「入換時設定」囲み内の「入換番線」を選択してください。
「入換番線」には「主本線」は設定できません。任意の番線を指定してください。
加えて、発着番線と入換番線に同じ番線は設定できません。
また、入換選択時、発着番線に「主本線」を選択した状態でOKを押すと、
発着番線は自動的に、主本線に指定されている番線の任意選択に変更されます。
これは、後から駅の設定を変更し、主本線を入換番線で使われている番線に変更すると、
発着番線と入換番線が同じになってしまうことを防ぐためです。
入換の場合、「入換発時刻」「入換着時刻」を設定することができます。
入換発時刻は、始発駅なら入換番線から、終着駅なら発着番線から発車する時刻を意味し、
入換着時刻は、始発駅なら発着番線へ、終着駅なら入換番線へ到着する時刻を意味します。
入換発時刻と着時刻が異なる場合は、在線表で斜めの線が引かれることになります。
入換時刻の省略パターンは二つあり、「発・着ともに省略」「発のみ入力、着は省略」が可能です。
前者の場合は、始発駅の場合は発時刻の1分前、終着駅の場合は着時刻の1分後が、入換時刻とみなされます。
後者の場合は、入換着時刻が入換発時刻と同時刻であるとみなされます。
駅時刻ダイアログで、入換発時刻が空白、入換着時刻のみ時刻入力の状態で、OKを押すと、着時刻に入力されたものを発時刻として保存します。

出区の場合、「出区時設定」囲み内の「運用番号」が設定可能です。"番号"ですが任意の文字列を指定可能です。

路線外発着の場合、「始発/終着駅名」「(始発/終着駅)時刻」を設定します。
「始発/終着駅名」は、駅設定で予め登録した駅名の中から選択します。
「(始発/終着駅)時刻」は入力必須です。
また、他の作業と異なり、路線外始発の場合は「着時刻」、路線外終着の場合は「発時刻」が意味を持ちます。
加えて、路線外始発の場合は、「出区・路線外始発時設定」囲み内の「運用番号」が設定可能です。

始発駅・終着駅作業は、番線編集モードをONにしたときのみ、時刻表ビューに表示されます。
入換・始発駅の場合、入換着時刻を指定している場合は黒色文字で、
入換着時刻は未指定・入換発時刻を指定している場合は、入換発時刻を黒色文字で、
入換発着時刻とも未指定の場合は灰色文字で表示されます。
入換・終着駅の場合、入換発時刻を指定している場合は黒色文字で、
入換時刻が未指定の場合は灰色文字で表示されます。

始発・終着駅作業欄で、番線・作業変更コマンド(連続時刻修正と共通・フォーカス移動のみを除く)を実行すると、コマンドの種類とフォーカス位置により、以下のように編集できます。
[番線・入換番線変更]&作業欄1行目:作業が入換に設定されている場合のみ、入換番線をシフトします。
作業が路線外発着に設定されている場合は、始発/終着駅名をシフトします。
[番線・作業変更]&作業欄1行目:作業種類(作業なし・入換・入出区)を変更します。
ただし、路線外発着から他の作業には変更を行いますが、他の作業から路線外発着への変更は行いません。
[-1分][-1分し次へ][+1分][+1分し次へ]&作業欄2行目:作業が入換に設定されている場合のみ、入換発・着時刻をシフトします。
[-任意秒1][-任意秒2][+任意秒1][+任意秒2]&作業欄2行目:作業が入換に設定されている場合のみ、入換発・着時刻をシフトします。
[入換時刻クリア]&作業欄2行目:作業が入換に設定されている場合のみ、入換発・着時刻を削除します。
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