これまで、分岐のある路線を作る際は、下り着時刻駅+境界線ありを設置し、その下に上り着時刻駅を設置することで、
ここで路線が分かれていることを定義していました。
A-B-C/B-Dタイプの分岐路線の場合、C駅が前者設定で、右側のB駅が後者設定でした。
OuDiaSecond1.02では、分岐駅設定を新たに設け、どの駅がどの駅から分岐するかを、路線製作者が明示する必要があります。
これにより、別記の番線システムにおいて、一まとまりの分岐駅間で、同期をとることができるからです。
まず、分岐駅設定を説明するにあたり、基幹駅と派生駅という言葉を定義しておきます。

A-B-C/B-Dタイプの場合、駅時刻形式が発着である左のB駅を、基幹駅と呼ぶことにします。
また、駅時刻形式が上り着時刻である右のB駅を、派生駅と呼びます。
派生駅は、合流型の路線の場合は、基幹駅よりも起点側にあり、駅時刻形式は下り着時刻となります。
路線の形状によっては、一つの基幹駅に対して、複数の派生駅を設けることが可能です。
A-B-C/B-Dタイプ(分離型)の場合、B(左・基幹駅)、C、B(右・派生駅)で、以下のように設定します
1.B(基幹駅)の駅時刻形式を「発着」に、駅規模を「主要駅」にします。

2.C駅の駅時刻形式を「下り着時刻」に、駅規模を「主要駅」にします。
3.B(派生駅)の「この駅を分岐駅の派生駅にする」にチェックを入れ、その右のリストから、B(基幹駅)を選択します。
また、駅時刻形式を「上り着時刻」に、駅規模を「主要駅」にします。

正しく設定できている場合、C駅とB(右)駅の間の罫線が太線になります。
また、派生駅の「分岐駅設定」列に、基幹駅の番号と駅名が表示されます。これで、分岐駅設定が完了です。

A-B/C-B-Dタイプ(合流型)の場合は、先にB(右・基幹駅)の駅時刻形式を「発着」に、駅規模を「主要駅」にしてから、
B(左・派生駅)のこの駅を分岐駅の派生駅にする」にチェックを入れ、リストから、B(基幹駅)を選択してください。
先に基幹駅を設定しないと、派生駅のリストの選択肢に、基幹駅が表示されません。
また、新たに環状線設定を設けました。設定作業は、分岐駅設定と大きく変わりません。
環状線設定においては、起点駅と終点駅という言葉を用います。
A-B-C-Aといった路線の場合、左のA駅が起点駅、右のA駅が終点駅になります。
環状線設定では、終点駅のダイアログから、起点駅を指定することになります。
A-B-C-Aタイプ(単純な環状型)の場合、以下のように設定します。
1.A(左・起点駅)の駅時刻形式を「上り着時刻」に、駅規模を「主要駅」にします。

2.A(右・終点駅)の「この駅を環状駅の終点駅にする」にチェックを入れ、その右のリストから、A(起点駅)を選択します。
また、駅時刻形式を「下り着時刻」に、駅規模を「主要駅」にします。

起点駅及び終点駅は、駅時刻形式が発着でも可能です。これにより6の字型や9の字型の路線も作ることが可能です。

この記事へのコメント
ニッケルイオン
こちらではA-B-C/B-Dタイプ、A-B/C-B-Dタイプ、及び環状線でのダイヤ作成方法が記されていますが、A-B-C-D-E/B-F-Dタイプ(例:函館本線)のダイヤを作成したい場合はどのようにすれば良いでしょうか?
diagram_mania
ご利用ありがとうございます。
>A-B-C-D-E/B-F-Dタイプ(例:函館本線)のダイヤを作成したい場合
この場合は、A-B1-C-D1/B2-F-D2-Eと駅を並べ、D1駅の分岐駅設定を有効にし、"基幹駅"(β版ご利用の場合は"分岐元の駅”)でD2駅を指定します。
同様にB2駅の分岐駅設定も有効にし、基幹駅でB1駅を指定してください。
もちろん、B-D間はC経由とF経由の順序を逆にしてもかまいません。
例に挙げていただいた函館本線の場合だと、まず函館→七飯、次に七飯→大沼の2ルートを順番に並べ、続けて大沼→森の2ルートを順番に並べ、森以北が続く、となります。